「ゆりあ~!」

この声は…奈美だ!

走って駆け寄ってきた。

「何~?」

「うん!武斗くんと、どうかなって!」

武斗という言葉には

異常に反応してしまう。

「べ、別にふつー…。」

ホントは普通じゃないくせに

ドキドキが止まらないくせに

つい強がって、そう言った。

「ふぅ~ん…。」

奈美は見透かすようにそう言った。



うわ…

バレてる…。

恐るべし、奈美。