キーンコーン…

ふぅ、終わったぁ~。

いつもより疲れたな…。



「トイレ行こっと……」


グイッ

そう言って立ち上がった瞬間、

いきなり腕を引っ張られた。


振り向くと、

そこには武斗がうちの腕を掴んで立っていた。


恥ずっ!

てか、絶対うち今顔赤いよ~///

「な、なに!?」

可愛いげない言い方…。

「あの…さ、今日元気なくない?」

え…?

それってもしかして

心配…してくれてるの?

「だ、大丈夫だよ!ほら!」

と、うちはわざとらしく元気な素振りを見せた。

「そう、ならいいけど!あと、さっきありがとな!」
そう言うと、武斗は満面の笑みでうちの頭をポンポン叩いた。


そんなの…、反則…っ。

顔が熱いのが、じぶんでもよく分かる。

「うん…。どういたしまして!」

そっけなかったかな?

変だと思われてないかな?

「じゃあ、うちちょっと行ってくるね!」

うちは武斗の返事も聞かずに、

一目散にトイレに逃げた。