うちは逃げるように

自分の席へ戻った。

「はぁ~…、奈美の言ってることがホントなら…」

うちは武斗が好き?



いやいや、そんなわけない!

思い詰めて(?)いると、

「岡?ボーッとして、どうした?」

と、武斗が顔を覗いてきた。

ドキッ

顔、近っ!

あれ?

さっきから、

うちの心臓

ドキドキいってる。

何で…?


「岡?どした?」

武斗の顔が目の前にある。

ドキドキ

なりやまない心臓。

どうして?

「おーい!岡!」

うちは、ハッとして

返事をした。

「た、武斗!何でもないよ。大丈夫!」

作り笑いでそう言った-…。