俺が岡を好きになったわけは、
ささいなことだった。
中1のとき…
ある日、廊下を歩いていると
可愛い子が前から歩いてきた。
その子を通り過ぎると、
「あ、あの!」
その子が話し掛けてきた。
「ん?なに?」
俺は無愛想に答えた。
「…これ、落としましたよ?」
と、微笑みながら俺のハンカチを拾ってくれた。
「あ、どうも!」
なぜだか嬉しくて、
大きな声でお礼を言うと
少しビックリしたあと、
「どういたしまして!」
と、元気よく、そして満面の笑みで言ってくれた。
その瞬間
俺は恋に落ちた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…