ピンポーン――― インターホンが鳴って、ドアを開けるとそこには美緒がいた。 今は冬で、美緒は鼻や頬を赤くして笑っていた。 「孝太の顔浮かんだから思わず来ちゃった!」 来ちゃったって…… 時々、美緒は急に来ることがある。 まぁ、俺は別にいいんだけど。 「とりあえず入れよ。雨降ってるし、寒かっただろ。」 そう言って美緒を家にあげる。 ……なんだろう。 美緒はレジ袋を持っていた。 「うん、じゃあ、お邪魔しまーす。」