キミが教えてくれた

あの時のあたしは心がずっと痛いままだった

「あぁ〜もう!やっと探した」

下から朔でもないはるねえでもない
何処か懐かしい
低い声と鈍った喋り方が聞こえた


先輩だった
昔と変わらない感じでほっとした


「勇翔、何でここって分かったの?」
はるねえが吃驚する

「南から教えてもらってなっ」
先輩が微笑む

朔は俯いたままだった