キミが教えてくれた

あたしは頭が真っ白になったまま
会場に戻った

大好きなあの人の
「おかえり」
もあまり聞こえない状態になっていた


それから二次会が終わり

「三次会行きたいやつ手挙げーっ」
先輩が無邪気に笑うが
皆疲れて乗る雰囲気じゃなかった


先輩は南さんとはるねえを連れて三次会に行った

今日は朔の家に泊まることになっていた
明日はアパートに引っ越すことになっていた







二人で住むために

でも朔には申し訳ないけど
今はそれどころじゃなかった