キミが教えてくれた

「あら、」
とあたしの存在に気づいたらしい

「京香ちゃん?…っ可愛いわね〜、あたしは朔良の母です」
そう言ってお母さんは頭をぺこっと下げた


あたしもぺこっと頭を下げた


「ささ、中に入って」
お母さんはあたしを案内する

いつもは朔の部屋にしか行かないから
リビングに来たのは、はじめてで

あまり使われてないのかとてもきれいにされていた