キミが教えてくれた

―トントンっ

ドアをノックする音が聞こえた

「俺だけど」
大好きな低い声
でも今は話したくない

あたしは"熊と遭遇したら死んだフリ"を応用して

バックを枕代わりにして寝たフリをした。