『あたしも持ってるよ』
あたしは心の中で呟いた
あたしがこっちのセカイに言く前にはるねえが渡してくれたんだ

それをあたしは離さないようにぎゅっと握る



これだけは失いたくない
失ったら、朔のあたしへの気持ちが無くなっちゃいそうだったから


あの夏

あの祭りの日



あたし達はこれを持って誓ったんだ