安心した私は、拓也との時間を楽しんだ。
二人を克ち合せてくれた
拓也に感謝した。
拓也も、話の流れが纏まりそうで
安心していた。
でも、彼からは、よくない知らせがあった。
真二は"目標達成"に向けて、
次のターゲットに移りたかったらしく、
美幸の好意が邪魔になったらしい。
携帯を拒否にしたのは、事実。
届かない美幸の想い。
美幸にとっては、
最悪の結果だ。
でも仕方が無い。
どのみち、最低な男なんだ。
縁が切れて良かったのは、私達だ。
私がこう思ってても、美幸はそういかない。
でも今日で、吹っ切れてほしい。
美幸が真二を忘れてくれたらいい。
美幸の気持ちは痛いほど解る。
でも、第三者から見て、可能性は低いし、
これ以上、真二との付き合いは認められない。
拓也も同じ気持ちだった。
真二は拓也にとって
たった一人の"幼馴染"なのだ。
ただ、女関係には賛成していないと言う。
私達は、二人が話し終わるまで、
気楽に待った。
どんな結果であれ、
これ以上悪くならないはず。

