私達はいつも通り、見事なあほっぷりで、
女子高生を満喫していた。
丁度世間の進化に上手く乗った私達は、
携帯を手に入れた。
ここ十年。
本当に時代は変わった。
母の時代に比べようにないくらい進化している。
実際、昔を生きてきた訳でもないが、
私達の時代は、新しい。 そう感じる。
無いものがある。
遊び場だって増えたし、
遊びの形も変わっていた。
出会いだって、そこらじゅうに転がっていた。

思春期の私達は、女二人では物足らず、
男交えて遊ぶようになった。
出会い系サイトだって、
何度も美幸と手を出した。
怖いもの知らず、世間しらずの女子高生。
何だった、自分達のすることは、当然で、
良い悪いの境目を、判断する必要なんてなかった。
合コンだって、友達から誘われたら、
一緒に参加した。
男のつるみがある。
女子高生にしては、それがステータスなのだ。
男の存在は、楽しい事ばかりだった。
ちょっと可愛い子ぶれば、全部出してもらえたし、
二人では味わえなかった事も、経験した。
暇つぶしにはもってこいだった。