平然を装いたいんだろうけど全然できてないよ?


だって、拓也耳まで真っ赤だもんね。


「拓也、耳まで真っ赤だよ?」


「うるさい、ちょっと風に当たってくから」


拓也は最後まで平然を装ってたけど、出口で躓いた…。


それに対して私は必死に口を抑えて笑いをこらえていたんだけど


もう無理です。


「あはははっ」


「お前、後で覚えておけよ!」


その言葉を残して拓也は病室から出て行った。