「…」
瞬は、何も言わずに乾いた涙の跡を指で撫でた。
「な…なに…?」
突然の事に少し頬を赤く染める
「…涙、止まったみたいだな?」
「ぇ…ぁ…ぅん…」
視線を逸らしながら小さく頷いた。
「ならよかった。
…じゃあ帰…「瞬兄ちゃんっ、お茶とお菓子持ってきたよー♪」」
瞬の話を遮ったのはもちろんのこと瑠衣だった。
「でも、帰…「なんの話してたのー?」」
首を傾げながらまたもや話を遮った瑠衣だった。
「…もういいや」
帰ることを諦めた瞬に、私は小さく笑いを吹き出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…