幼なじみはイチゴ牛乳が大好きで

「ほ、ほんとだって!」


顔の熱さを悟られないために逸らした。

「…顔が赤いな……」


「っ…!!」


瞬は私の頬に手を添え向き直させた


近付く瞬に耐えきれず目を強く瞑った。



ピトッと、額に何かが当たった



「…凛……」


もしかして、もしかしてこのまま…!?


…なんて、私の期待は叶う訳なく

「…熱はないみてぇだな…」

そんな瞬の発言に気が抜けてしまい、私はその場に崩れ落ちた。



「っ…?凛?」


「姉貴?どうかしたの?」


瞬と瑠衣は私の顔を覗き込んできた。


「大丈夫か?」

「だ…大丈夫……」


立ち上がろうとしたら、手が伸びてきた。

「ぇ…」

「…掴まんねぇの?」

「つ、掴まる!…ありがと、瞬…」


「…ん。」

顔を上げずとも声でわかった。

瞬の手に掴まり私は立ち上がった。