「二宮くん!」

「ふはっ!あいつダッセ!」

サワは野上を睨みつけて二宮を追いかけた。

二宮は空き教室に駆け込んだ。

「…二宮くん…。」

「全部…全部井上くんのせいやんか!俺は今のままで良かったのに!」

「…でもな、二宮くんつらかったやろ?」

「うるさい!井上くんに俺の気持ちなんかわからんやろ!」

デジャヴ。

「もうやだ…。」

その日、二宮はそのまま家に帰った。