サワの部屋。 「ユウ、ベッドで寝てええよ。僕布団敷くから。」 「俺布団でええから。」 「体痛いやろ。布団やと立つの大変やしいいの。」 ふと気になったことを聞いた。 「なあ、お前っておばさんと暮らしとんの?」 「そうだよ。」 こいつも親はいないのか。 「お父さんはいないけどお母さんはいるよ。」 俺の心を読んだかのように返事がきた。