「もう!なんなんあいつ!」

廊下に出た忠志はおこだ。

「いつもひとりでおるし、愛想もないしさ、まあただの人見知りかと思っとったのにさ、なんなんよあの態度!もう一生ひとりでおれや!」

「落ち着けよ忠志…」

寛太がなだめる。

「中井くんな、転勤族やから友達おらんのやって。」

「まああんな態度やったら友達もできんわな。」

「やから、僕が中井くんの友達になりたい。」

「…勝手にしいや。俺はもうあいつには近寄らんからな。」

忠志の怒りは収まらないようだ。

サワはめげずに毎日中井に声をかけた。

しかし、中井の態度は相変わらずだった。