「そうだ。明日学校休みやろ?今日はもう泊まっていき。」 「へ?」 「そのケガじゃ絶対安静にせんといけんし、一人の家に帰すの不安やん。それにサワの部屋広いし。」 「そうやね。その方が僕も安心。」 「いえいいです。申し訳ないし。」 冗談じゃない。誰かがいる空間なんて落ち着かない。 「遠慮せんでいいって。」 お節介おばさんの押しの強さに負けてしまった。