「痛てっ!」

「あー。こりゃ打撲やねー。出血自体は少ないしもう血も止まっとるけん大丈夫やけどね。てかよくここまで歩いてこれたなー。全身打撲やん。」

おばさんは目を見開いている。

「ほんと骨折の一歩手前よ。何をどうしたらここまでやれるんかいね。事故にでもあったんかってくらいやね。」

治療をしてもらう。

「親御さんに連絡して迎えに来てもらい。」

「…一人暮らしなんで。」

「ええー。そりゃ不便やなあ。じゃあ今日のご飯もないんけ?」

「ええ、まあ。コンビニで買って帰ります。」