「…うん。驚いた。ユウくんもつらい思いしたやろう?」

「…。」

「それでもサワの友達でおってくれてありがとう。サワを守ってくれてありがとう。」

「…守れなかったんです。守れなかったからサワは目を覚まさないんです。」

「最悪の状況からは救ってくれた。ユウくんのおかげでサワは死ななくて済んだ。」

「でも俺がサワを連れ戻そうとしなかったら!サワはこんな目に遭わないですんだかもしれない!」

おばさんは首を振る。

「ユウくん、あなたがおらんかったらサワの心が死んでた。紗耶香に…妹にこき使われて、それでも従って…ボロボロになったサワにいち早く気づいて手をさしのべたのはユウくんよ。」