バッドエンドにさよならを


鹿島は俺の横に座り、顔をのぞき込んでくる。

「大丈夫か?死にそうな顔してるぞ。」

「…大丈夫じゃない。俺じゃなくてサワが大丈夫じゃない。」

「…お前も大丈夫じゃないだろ。寝ろ。」

鹿島は俺の頭を叩いた。

「何かあったらすぐ起こしてやるから。」

「…鹿島、お前明日も学校やないん?」

「俺天才だから授業中寝てても勉強できるんだよ。」

そう言って笑う鹿島。

その言葉を聞いて俺は目を瞑った。