「ありがとうございます。検査の結果が出るまでなんとも言えないですが…はい、来ていただけますか?はい、はい、お願いします。それでは失礼します。お友達にお返ししますね。」

看護師はお礼を言ってケータイを返してきた。

『ユウ君!すぐに行くからね!大丈夫よ。サワはそんな簡単に死んだりしないから。こんな時間だから一旦寝なさい。しっかり寝て、サワが目を覚ましたときのために備えときなさいね。』

「…うん。」

ガチャっと切れた電話。

看護師は心配そうに俺を見てきた。

「…大丈夫?仮眠室使いますか?」

「いやいいです…」

「そう…」

「サワを…助けてください。あいつ、いいやつで、これからもっと幸せにならないといけないんです。」

「…わかりました。全力で治療します。」

看護師は一礼をして戻っていった。