「ねえ、母さん。話があるんだ。」

「なによ。」

「俺、おばさんのとこ帰る。」

「は?」

眉間にしわが寄る母親。

「ごめん。もう疲れた。」

「何言ってるの?あんた人殺して私の人生奪っておいて、なんの責任問題にも問われてないのよ?このぐらいして当たり前でしょうが。」

「…」

「あんたがいなくなったら姉さんが学費くれないじゃないの。」

まさかこの母親、学費まで使い込んでいたのか?

「お前!母親だろーが!何息子の金で遊んでんだよ!」

「好きで母親になったわけじゃないわよ。」

「っ!」

「てかあんた誰。関係ないやつは引っ込んどいてくれる?」

母親は俺の顔をじっとみた後、目を見開いた。