「え、もしかしてケータイ繋がらんかったけんここ来たん?わざわざありがとお。」

目の下にはくまがあって、頬は少しこけている。目に力が入ってない。

「サワお前…大丈夫か?」

「大丈夫だよ。ちょっとバイト人足りなくて今忙しいだけ。」

「…学校行ってないんやってな?」

「鹿島から聞いたん?」

「いや、おばさんがお前の学校に電話した。」

サワは目を見開いた。

「…おばさんも知ってるの?」

「ああ。」

まずいと言った表情を浮かべる。