「…久しぶり。」

「久しぶりやね…。」

鹿島はサワを連れてきてすぐに帰った。

つまり今はサワと二人なのだが、今までこんなに気まずい空気になったことはない。

「お前、やせたな。」

「…そう?」

「食べとる?」

「食べおるよ。そっちは?みんな元気?」

「おん。中井も二宮も、おばさんもみんな。」

「そっか。よかった。」

聞きたいことはいっぱいある。

「なあ、なんでケータイ通じんなったん?心配やったやん。」

「あー、ごめんなあ。料金払うん忘れとって今止まっとるんよね。」

へへっと笑うサワ。