鹿島のおじいさんは大学の教授だそうだ。遺伝子の研究をしているらしい。鹿島はおじいさんの遺伝で頭が良く、成績もトップで学級委員をしているみたいだ。

会話が全く途切れない。というより、鹿島が一方的に話してくる。自慢ばかり。

「今岡の家族は?」

「あー、もう死んでる。」

「へえ。そう。」

興味なさげにそう相槌を打つと、鹿島はまた自分の話を始めた。

俺はあまり話すのが得意ではないから、たとえ自慢話でも話してくれる鹿島がありがたいのだが、他のやつはどうなんだろうか。こいつ友達いるのか?