友達…。

「今岡くん、そろそろ学校来んと、みんな寂しがっとるよ。」

「別に俺なんか…」

「サワとか特に。」

「…は?」

「サワはいつも今岡くんの席を見てため息つきおる。心配しとるよ。」

それは心配とかじゃなくて、ただの罪悪感だろう。

そう思うのに、胸が苦しくなる。

「…まあ、またそのうち行くよ。」

「そのうちって!」

二宮が不満そうに声をあげると、中井が苦笑いしていた。

「卒業できるようには学校来てなー。」

「おん。」

2人は手を振って帰って行った。