モヤモヤした気持ちを


持ったまま、家に帰った。




ガチャ…


「ただいまー、」



いつものように、声をかける



いつもは、大抵返事はなくて…


寂しいな~なんて思ってたっけ…



でも、


「おかえり」



中から声がした。


え?




「おかえり、茉李遊」



玄関で放心状態になってるあたしのもとに


彼方が現れた。