∽沖田side∽ ―ドサッ 「え、ちょっ!」 目の前に倒れた美少年 巡察中にフラッと立ち寄った森のなかで見つけた 遠くからは女の子に見えたが着物が男物だから男、だと思う 彼の目に光はなく、何かに怯えるように震えた子猫のようだ 「とにかく屯所へ連れていくか」 沖田が璃桜を米俵のように肩に担いだ 「軽っ!!」 沖田は璃桜のあまりの軽さに驚き、心配しつつ真っ暗の森のなかを歩いていった