―コトッ
道場にいる者全員からの沈黙と視線にたえられなくなったのか璃桜は木刀を床におくと道場を出ようとした
「…退け」
出入口付近にいた隊士たちにボソッというと隊士たちはゾロゾロと道を開けた
「……なんだ」
「もう一回」
出入口前に来たとこで璃桜は腕をつかまれた
ゆっくり振り向くと腕をつかんでいたのは沖田
沖田は俯いててどんな顔をしているのかわからなかった
ただ『もう一回』というだけ
「……は?」
「もう一回試合しよ」
「嫌だ」
璃桜はそういうと沖田の手を払って道場を出た
「あ、待ってよ」
沖田も璃桜を追いかけて道場を出た



