にゃーん!


―ヒュンッヒュンッヒュンッ


構え直した沖田が行ったのは得意技の三弾突き

沖田が三弾突きの構えをしたとき隊士たちは誰もが璃桜の負けだと思った
沖田も流石に避けるのは無理だろうとたかをくくっていた

しかし、璃桜は沖田が三弾突きをするのがわかったのか否か
三弾突きを見たことがあったのか…
しなやかに、華麗に避けていく

それは道場にいた誰もが予想外だっただろう
みんな目を見張った


「沖田、隙があるぞ」


―ピトッ


余りの衝撃で隙ができてしまった沖田

璃桜はそれを見逃さず木刀を沖田の頬へつけた


「…………」


道場が静寂になる


「しょ、勝者璃桜…」