「なんだ」


土方の自室で璃桜は周りに人がいないのを確認すると土方に向かい合うように座り口を開いた


「沖田のことだ」


その言葉にピクッと反応する土方


「気づいているかもしれないが、あいつの状態は深刻だ」

「でもお前の血で…」


土方の言葉を聞くと璃桜は辛そうに俯いた


「私の血では…もう治せない」

「どういうことだ?」

「それほどあいつの状態が深刻だということだ…言っただろう?私の血では終焉の者を助けることはできない、と」


土方は目を見開いた


「今は…一時的少し楽になったぐらいだろう、でもこのままだとあいつは死ぬ」


"死ぬ"という言葉を聞いた土方は信じられない、信じたくないとでも言いたそうな顔をした


「では…もうあいつを助ける手はないのか…?」


土方の声が震える

璃桜はそれをみると顔を横へ振った