「―…ハァハァ…ハァ…」 明かりが届かない真っ暗な森 当然だが何処をみても木しかない そんななか一人の少女が駆けていく 得たいの知らない何者かに怯えるかのようにがむしゃらに走っている 「…ハァハァ…もう、だめっ…」 力尽きたのか崩れるように地面に倒れた少女―璃桜― ずっと走り続けていたのか璃桜の呼吸はなかなか整わず肩を上下させていた