「だから名前で呼ばないでって言ったのかもね。」

「あぁ。そうゆうことか。」

「たぶんあの子の中でかなり大きな存在だったんだね。さっきの見て、なんかまた思い知った。」

「じゃあさ、あいつの中から奏ってやつを消せばいんだろ?」

「そうだけどっ。あんまり奏似たようなことはしないほうがいいかも。」

「たとえば?」

「頭撫でたりとか?」

「なるほど。」

「あとは沙耶を奏のお墓に連れてってあげて欲しいな。」

「墓?」

「うん。一度も行ってないから。」