一人で廊下を歩いていたら、後ろから肩を叩かれた。


「よっ、千春。」


いつも通りの爽やかスマイルで、隼人がいた。



「お〜。なんだ?声かけてくるなんて珍しいな。」


「ちょっとな♪」



?なんだ??
早く言えよ。

そういう態度を見せたら、やっと口を開いた。




「今度は奏良を彼女にしたんだって?」


「あぁ、そうだけど。」



「今までの子と、随分タイプを変えたな。」


「まぁ、な。」




偽彼女だけど。
とは言わなかった。






「にしても、よくあいつ、付き合う気になったな。」



それって、ホントは
誰とも付き合う気がないってことか?


って、隼人はそんなことまで知ってんのか。




なんか、ちょっと面白くないな。