時計を見るとチャイムが鳴る5分前。 教室がだんだんと騒がしくなる。 月曜日なのにみんな元気だなぁ。 机にうつ伏せると志帆がポンポンと頭を撫でて来た。 「お疲れモードだね? 莉子さん」 「んー……」 携帯が振動しているのに気づきポケットから出す。 ……なんだ。お母さんか。 「顔のキレイな子?」 「えっ!?」 私の机に肘をついてグイッと近づいてくる志帆に私は体を後ろに反らす。