恋の魔法に



「普通だよ。別にすっごく仲良し!ってわけでもないし……」




じーっと見つめられると恥ずかしくなる。


食べ終えたお皿に視線を落とした。
な、なんか変な汗かいてきたし……!



「……先輩。そんな泣きそうな顔しないでくださいよ」



眉を下げて困ったように笑う結城くん。




「先輩が頼ってくれるようなかっこいい男になります。俺、頑張ります」



無邪気な笑顔にまた胸が大きく跳ねた。


頑張る、だなんて。
結城くんはそのままでいいのに。



「結城くんって私のことドキドキさせるの上手いよね」



黒目がちなその瞳に私が映っている。