靴に履き替えて外に出る。
私も今日はジャージで来たんだよね。
私服で行くのもなんか変かなって思ったから。
「結城くん……緊張してる?」
ぴょんぴょんと跳ねたりラケットを振ったりしている結城くんの近くに立ち話しかける。
やっぱ身長伸びたよね?
キレイなその顔は変わらない。
その顔でふにゃっと笑われるとドキドキが止まらなくなるんだ。
んー、可愛い。
「してますよー。先輩が見てますからね」
「えっ。じゃあ私帰ろうか?」
「ダメです。見ててほしいです。俺が絶対勝ちますから」
ふっと余裕そうな笑みを浮かべる結城くん。
自信に満ちあふれた顔。
可愛い。可愛すぎる!
なんなのこの子。



