ふと視線を感じて顔を横に向ける。
「……ほんと、いろいろすみませんでした」
結城くんの口から出たのは謝罪の言葉。
私は数秒、間をあけてから「どうしたの?」と返した。
車道を走る車のライトが時々顔に当たりまぶしそうに顔を歪める結城くん。
「先輩……俺に気使わないでくださいよ。一緒に帰りたい人とかいたらその人と帰っていいんですよ?」
小さく笑いながら言うその横顔を見つめた。
……なに、それ。
青木くんと帰ればいいじゃん、ってことですか?
「気ぃなんて使ってないよ」
一緒に帰りたくて私は結城くんと帰ってるんだよ。



