顔色ひとつ変えずに私を抱きしめた。 ねえ、結城くん 何を考えてそんなことしたの? 「抱きしめられてドキドキした?」 顔を近づけて言う志帆に私はフイと視線をそらす。 そんなのあたりまえじゃん。 ドキドキしない女子なんていないよ! 「ドキドキ……したよ」 あんな泣きそうな目で見つめて何も思わないわけがない。 胸がぎゅってなった。 すごく、痛かった。 そんな顔しないでよ。 私まで泣きそうになったけど元気付けなきゃ!って思ったんだよね。 結城くんは笑顔が似合うよ。