「ぎゅって……」 「なに? 声こもってて何喋ってるか全然わかんないんだけど」 なにこれ!すっごい恥ずかしいんだけど! 「よく分からないけど抱きしめられたのっ」 勢いよく顔をあげて志帆に叫んだ。 あ、やばい。 声が大きすぎたかも…… 「へぇー、顔のキレイな子やるじゃん」 昨日のことを思い返す。 いつもの結城くんじゃなかった。 なんだかぼーっとしてて、無表情で。 完全に弱ってた。