「ありがとうございますっ! 昼休みに返しに来ますね」 単語帳を受け取るとものすごい速さで廊下を走って帰って行く結城くん。 ……寒いから私も教室戻ろ。 「葉山せーんぱいっ」 席に着くなり囲まれてしまった。 クラスメートの女子たちに。 この三人とはけっこう喋る。 一年の時も同じクラスだった。 でもなんでみんなそんなニコニコしてるの? えーっと……なんか、怖いよ? 「さっきの1年は誰? 彼氏?」 「ちょー可愛かったね!」 「莉子に彼氏いたなんて知らなかったよっ」