恋の魔法に


昼休みが終わったあとの授業はいつも眠い。

しかも世界史って……
すっごく暇だし余計眠くなる。

シャーペンを握ったままぼーっと黒板を見つめているとカチッと時計の針の音の動く音が聞こえた。

すごく静かだ今の一組は。

だって半数以上の人が机に突っ伏して寝てるんだもん。

一生懸命しゃべっているおじいちゃん先生。

可哀想に思えてくるけど、なんの話をしてるのか全く分からない。
だから聞く気にもなれない。

授業の終わりを合図するチャイムが鳴った。

号令係がだるそうな声で号令をかける。
みんなダラダラと立ち上がる。


「ありがとうございましたー」


先生は教科書類を急いでまとめてそそくさと教室を出て行った。