「でも好きな子がいるっていう噂なんですよ」 ……好きな子、ですか。 「へぇ……」 私は適当に返事をした。 何気なく志帆の方に目を向けると筒から新しいシャトルを出しているところだった。 これから試合やるのかな? 「結城と莉子先輩が2人で一緒に帰ってるところ見ましたよっ!」 腕を離したかと思えば今度はぎゅっと勢いよく抱きつかれた。 明美ちゃんはこの話を終わらせる気はないらしい…… 「せーんぱーい? 聞いてますかー」 ゆさゆさと肩を揺らされ仕方なく明美ちゃんの方に顔を向ける。