ラジオ【短】

「えと…聞いたことない…です。」


変なところで言葉が途切れた。


明らかに動揺をしている。


「そっか…そうだよね…」


田中さんは一人納得したように呟くと、また無言状態になった。


彼女の質問の意図は全くわからなかったが、

僕から振れる話題などないため、再びの沈黙が訪れた。



というよりも、もうすでに図書室の前だ。