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ある日、図書委員の仕事で、田中さんと本を運ぶことになった。
しかも放課後で、学校は部活をやる静けさが漂っていた。
「…今の子って、ラジオとか、聞かないのかな?」
田中さんが、唐突に呟いたため、僕は危うく階段を踏み外しそうになった
「え…?」
「だから、ラジオ。君は聞く?聞いたこと、ある?」
田中さんは、普段相手を“君”と呼ぶ。
ある日、図書委員の仕事で、田中さんと本を運ぶことになった。
しかも放課後で、学校は部活をやる静けさが漂っていた。
「…今の子って、ラジオとか、聞かないのかな?」
田中さんが、唐突に呟いたため、僕は危うく階段を踏み外しそうになった
「え…?」
「だから、ラジオ。君は聞く?聞いたこと、ある?」
田中さんは、普段相手を“君”と呼ぶ。


