ラジオ【短】

田中さんは少し目を見開くと、笑った。


「どういたしまして。君も聴けるなら、聴いてみたら?」


「うん、そうするよ。」



僕らは他愛もないことを話ながら、学校の前で別れた。


どうやら田中さんと僕の家は、反対方向らしい。