「って言うか…一人だよね?美音。」
「うん…。お母さんが、寂しがりやでさ…。シングルが、いいって言ったのに…ダブルだって聞かなくてさ…。」
「もしかしたら…似たもの同士かもね。」
「同感。」
私は縦にふった。
部屋に梓を入れた。
「いつ見てもすごいよねぇ…。」
「別に…普通だから。」
部屋はロイヤルづくし。ベッドだって白だし…ライトも白だし…。シャンデリアまであるから。
机は普通だけど、ロッカーだって白のペンキが塗ってある。
「全部お母さんの好みなんだよ。」
「えっ!?そうなの?あたしは…キュート系かなぁ?」
「何それ?」
「だってベッドは、ピンク…。」
そう言って止まった梓。
なんかあった?


