「お母さん…梓を泊めるんだけど…。」
「私もーーーー!!」
いきなり大声出した梓の母親。
「近所迷惑なので、声を落としてください。分かりましたよ。」
「…え?」
「どうぞ泊まってください。ただし、梓は私の部屋、あなたは…お母さんと、一緒に泊まってください。」
「え?」
「お母さん…先に風呂入りなよ。湧いているからさ。」
「分かったわ。緑さん行きましょう。」
緑さんとは梓の母親の名前だ。
「分かったわ。行くわよ…。」
梓と一緒の部屋じゃなくてがっかりしているみたい。
子供じゃないんだから…。
全く…。


